筑波大学では、現在5名の専任教員が先史学・考古学コースの教育研究を担当しています。
教員5名全員が筑波大学の卒業生であり、一体となって学生の修学をサポートしています。
三宅 裕 MIYAKE Yutaka
人文社会系 教授
♦ 研究テーマ
西アジア考古学、トルコ(アナトリア)、新石器時代、古代の技術
♦ 研究内容
西アジアの先史時代。古代西アジアの技術に関して、もの作りのあり方に大きな転換をもたらしたパイロテクノロジー(熱加工技術)に注目し、土器、プラスター(漆喰)、銅利用の起源とその後の展開を追究している。また農耕牧畜の起源に関連して、特に家畜化の問題と乳利用の関係を探っている。こうした研究に資する新たな資料を収集する目的で、トルコ共和国において新石器時代遺跡の発掘調査を実施している。
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滝沢 誠 TAKIZAWA Makoto
人文社会系 教授
♦ 研究テーマ
日本考古学、古墳時代、国家形成、武器、甲冑
♦ 研究内容
日本列島における国家の形成過程をテーマとし、主として古墳出土武器・武具の検討から古墳時代軍事組織の研究を進めている。近年は、古墳時代甲冑の詳細な属性分析にもとづく同工品の研究に着手し、その生産・供給体制の解明を目指している。また、一定地域内における古墳造営秩序の変遷とそこに内包された古墳時代政治構造の変容を明らかにするため、関東地方や東海地方でのフィールドワークにも取り組んでいる。
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谷口 陽子 TANIGUCHI Yoko
人文社会系 准教授
♦ 研究テーマ
考古科学、保存科学、壁画の技法材料・製作技術研究
♦ 研究内容
モノの材質やそれを利用する技術について、人文科学的な側面とあわせて自然科学的な側面から、その普遍性について意識をしつつ研究することに興味を持っています。とくに近年は、中央アジア諸国の壁画の彩色材料と技法について調査をしています。
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前田 修 MAEDA Osamu
人文社会系 准教授
♦ 研究テーマ
西アジア考古学、新石器時代、石器、考古学理論、物質文化
♦ 研究内容
西アジアの先史時代社会を研究しています。これまでにトルコ、フランス、スペイン、イギリス各国の調査隊による発掘調査に参加してきました。石器の研究を専門としており、理化学分析による石材の産地同定、石材の加熱処理実験、石器の使用痕分析などを海外の研究者と共同でおこなうと同時に、社会学、文化人類学における社会理論を援用することで、経済的・技術的な視点だけでなく、認識論的な視点から物質文化の利用と人類社会発達の関係についての研究を進めています。
筑波大学研究者総覧 researchmap Manchester Obsidian Laboratory [共同研究] The Zagros Piedmont Prehistoric Project [共同研究]
板橋 悠 ITAHASHI Yu
人文社会系 助教
♦ 研究テーマ
西アジア考古学、 新石器時代 、人骨、 同位体分析、食性復元
♦ 研究内容
西アジアを中心にトルコやシリア、イラン、カザフスタン、中国などユーラシア大陸の先史時代社会を研究しています。骨の化学分析を専門としており、古代人の食生活や出身地の推定、動物の家畜化を調べることで物資の共有や流通、人の移動を明らかにし、先史社会の経済や社会構造を復元しようとしています。また放射性炭素による年代測定も行っています。文化的な存在としての人と動物としてのヒトを考古学と自然人類学の双方から追いかけています。
筑波大学研究者総覧 researchmap The Zagros Piedmont Prehistoric Project [共同研究]